#6

2024年04月25日

どうも。スミダです。

こないだ桜が咲いてポカポカ陽気だったのが、いつの間にか汗ばむ季節(僕の体感上)になってきましたね。

ここ最近はライブがあったので、準備をしつつデザインのお仕事やっておりました。やはりライブは自分の好きなものを表現できるのが醍醐味ですが、普段の練習量や構成力、表現力がそのまま出るので、楽しいですが毎回反省点が出てきます。ただ、ライブハウスのスタッフさんやお客様から「よかったよ」「楽しかった」って言ってもらえるととても励みになります。(そして嬉しくてビールの量が増えます笑)

話は変わって、ライブから数日経った日曜日に、妻と我が家の年中行事となっている劇団唐組のお芝居を観に新開地に行ってきました。

唐組のお芝居を観るようになって10年近くになりますが、きっかけは妻が元々好きで昔はよく観に行ってたという話を聞いて興味を持ち、当時は天満の公園に紅テントを観に行ったのが初めての唐組体験でした。それ以降、毎年この時期に観に行くのが恒例になっています。

唐組が好きになったのは、僕は横尾忠則さんのアート作品が好きなんですが、横尾さんのグラフィックデザイナー時代(と言っていいのか?)に手がけていたアングラ劇団のポスターに、劇作家で演出家でもある唐十郎さんが当時やっていた「状況劇場」という劇団のポスターがあって、その色彩や構図がとてもカッコよかったのもあって、「唐十郎」というお名前は記憶してたんです。しばらくして妻が唐組のことを教えてくれて初めて観に行った時、紅いテント(通称:紅テント)が公園にあるという不思議な光景と、中に入った時に見るもの全てが「紅」のフィルターがうっすらかかっているのが「非日常」に足を踏み入れてしまった感覚に陥りました。そして、決められた席などなく、それぞれ好きな場所に座って観る「桟敷」スタイルで、床に敷いた縁側(ござ)に座るんですが、これが僕がその時まで思い描いてた演劇のイメージを覆し、気軽に楽しめる娯楽の一つとして一気に好きになりました。

僕が思う唐組のお芝居(ここで今更ですが、「お芝居」と書いているのは僕なりの褒め言葉です)の魅力は、唐さんの書く世界観が面白いのはもちろん、言葉のチョイスやテンポ、テント内を埋め尽くすかのように畳み掛ける言葉の洪水、マイクなど使わず地声で行われることも魅力です。感覚的な話ですが、架空のお話なのに妙に生々しくて、覗き見してるような感覚が刺激的なんだと思います。

今年の演目は「泥人魚」というお話。まだ全公演終わっていないので内容は伏せますが、今まで観た作品の中でもトップクラスに解釈の自由度が高くて難しいけど面白い作品でした。好きな役者さんの一人でもある大鶴美仁音さんの演技はいつみても「空想の余白」を楽しめるし、今年は南河内万歳一座の内藤さんが客演で出演されているのですが、ラスボス感が半端なかったです。

日常では感じられない「非日常」「異空間」という刺激をもらったのでクリエイティブなことに活かしていきたいですね。

それではまた。

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